泌尿器科

診療・各部門

埼玉県内で泌尿器科の患者数が多く、腎・尿管結石、前立腺疾患、尿路腫瘍、生殖器腫瘍、尿路感染症、性機能障害など全般的な泌尿器科疾患を扱っている。患者のQOL(生活の質)の向上を重視し、『入院治療より通院治療、在宅ケアを』をモットーにしている。 また、埼玉県内の一般開業医や中小病院から紹介されて来院する患者が多く、外来患者数は1日140~180人、入院患者は年間約590人、年間手術件数は約600件である。泌尿器科の入院べットは25床で泌尿器科の専門病棟になっている。

医療設備は、体外衝撃波結石破砕装置/CT/MRI/シンチ・カメラ/尿力学機能検査装置/などを完備しています。

対象疾患/症状

●腎結石・尿管結石

腎結石・尿管結石に対する体外衝撃波破砕治療(ESWL)は破砕力の強い機種になり、これまでに約4000例に施行している。また、結石の内視鏡治療も行っている。尿路結石は再発率が40~50%と高いので、再発予防にも力を入れている。

●前立腺肥大症

新薬の開発で薬物療法が有効になってきたが、効果が出ない場合、経尿道的内視鏡手術(TUR―P)を行っている。

●前立腺癌

当科では年々増加を続けている。早期発見のため、血液の前立腺癌の腫瘍マーカー(前立腺特異抗原:PSA)を測定、前立腺の超音波検査、針生検を積極的に行い、診断率の向上に努めている。摘出可能癌では前立腺全摘出術を施行。それ以外の症例は、内分泌(ホルモン)療法、放射線照射などを行っている。

●膀胱腫瘍

内視鏡手術に加えて、BCG、抗癌剤などの膀胱内注入療法、選択的動脈内抗癌剤注入療法、放射線照射療法などの導入で治療成績が上がり、膀胱が温存できた症例が多くなっている。浸潤性膀胱癌では膀胱全摘出術を行っており、膀胱全摘出術後の尿路変向術として、回腸導管造設術、尿管皮膚瘻術、代用膀胱造設術を施行しているが、可能であれば、尿道から自然排尿できる新膀胱造設術を行うように努めている。

●腎腫瘍

健康診断、人間ドックでの超音波検査の普及で発見される症例が増加している。根治的腎摘出術を行い、術後にインターフェロン、インターロイキンなどの免疫療法、分子標的薬による治療、化学療法を併用して転移、再発を抑え、治療効果をあげている。

●睾丸腫瘍(精巣腫瘍)

肺、リンパ腺に転移のある進行癌でも、シスプラチンを中心とした抗癌剤の化学療法で転移巣の縮小・消失が90%に見られ、治療効果が大きい。残った転移巣も摘出可能である。肺転移でも胸部外科医の協力を得て摘出している。

●性機能障害

勃起障害でひそかに悩んでいる人は多い。羞恥心を配慮して、問診票によりバイアグラを処方しているが、重篤な副作用もみられず、82%の有効率である。

●尿失禁

は啓蒙されてきたことで、潜在的な患者が来院するようになってきている。またナースによる骨盤底筋強化体操の指導、介護に関するコンサルティング、在宅自己導尿の指導なども行っている。

●救急の泌尿器科疾患

睾丸(精巣)の捻転、腎・膀胱などの外傷、尿閉、カテーテル・トラブルなどに対しても泌尿器科常勤医がオンコール体制をとって対応している。

外来担当医一覧

令和6年4月11日現在

初診
白川
岩田
休診
安部
三枝
再診
加藤
加藤
今尾
(第2・3・4・5週)
(完全予約制)
加藤
竹村
(第1・3・5週)

安部
(第2・4週)

竹村
安部
高橋(さ)
(第1週)
(完全予約制)
竹村
岩田