リハビリテーション部

診療・各部門

リハビリテーション部は現在理学療法士14名、作業療法士4名、言語聴覚士3名が在籍しています。

リハビリテーション部目標

  • 良質で安全なリハビリテーションを提供
  • 病院と地域との連携による地域包括ケアの推進
  • 職員に魅力のある職場づくり

などの目標をかかげ、知識と技術の研鑚を重ね、患者さまの機能回復と社会復帰に努めています。

部門紹介

リハビリテーション部には、理学療法、作業療法、言語療法の3部門あります。

理学療法(physical therapy:PT)とは

 病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動療法、物理療法(温熱、電気など)を用いて行われる治療法です。生活の基礎となる寝返・起き上がり・立ち上がり・歩行などの基本的な動作能力の回復を目指したリハビリテーションを行います。

 当院整形外科では人工関節センターを開設しており、年間約300関節に対して人工関節置換術(TKA、UKA、THA等)を施行しています。理学療法では手術後のリハビリテーションをクリニカルパスに則り、実施しています。

人工膝関節術後リハビリの流れ

 人工膝関節術、翌日から起立練習、2日目より歩行練習、手術後3日目から手術をした膝を曲げる練習を行います。その後は歩行や階段昇降、その他の日常生活動作練習を行い、手術後平均3週間で退院可能となります。

作業療法(occupational therapy:OT)とは

 病気や怪我などで生じた身体障害に伴い、日常生活に支障をきたすようになった方に対して、主体的に日常生活活動が獲得できるように身体機能向上を図っていきます。
 実際に入浴動作やトイレ動作などの日常生活動作練習を行い、退院後も安全に生活ができる手段の獲得なども行っております。必要に応じて自助具・介助用具の使用等の紹介なども行っております
 *主な作業療法の対象患者様
整形外科疾患、脳血管疾患、膠原病、外科、精神疾患

言語療法(speech and language therapy:ST)とは

 当院では3名の言語聴覚士で入院患者様を対象に言語や嚥下のリハビリを行っています。
 言語聴覚療法では、脳梗塞などの病気によってうまく話せない・言葉が理解できない等のコミュニケーション障害や食べ物がうまく飲み込めなくなる嚥下障害の患者様を対象としています。
 失語症の患者様には、絵カード等を使い、言葉の理解力や表出を高めます。また、文字の読み書きの練習も行います。構音障害の患者様には、呼吸や発音、舌などの構音器官運動を強化します。さらに、苦手な発音を中心に単語や文章の発話練習を行います。
 嚥下障害の患者様には、状態の評価を行い食形態および環境の調整や、嚥下に必要な口・舌・喉の動きの改善を目指したリハビリを行っています。経口摂取の難しい患者様に対しても、主治医が必要有りと判断した方には誤嚥防止目的でのリハビリも行います。当院では嚥下障害の患者様が多くいらっしゃいます。
 現在入院患者様に集中したリハビリを行っているため、外来でのリハビリは受け付けておりません。

施設基準

運動器疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
呼吸器疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ) *2022年度取得

主な対象疾患

整形外科:変形性股関節・膝関節症、脊柱疾患(頚椎症性脊髄症、後縦靭帯硬化症、脊柱管狭窄症、ヘルニアなど)、上肢・手指疾患、外傷後等
呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患、肺炎等
循環器疾患:狭心症、心筋梗塞、心不全等
脳血管疾患:脳梗塞、脳出血等、神経難病等
外科系手術後:各種外科手術後
内科系疾患:腎疾患、代謝性疾患、消化器疾患等

昨年度疾患別リハビリ実施比率

*廃用内に心大血管疾患含む

院内連携

参加カンファレンス参加(整形外科、神経内科、循環器、呼吸器、精神科、地域包括ケア)
チーム医療(NSTチーム、褥瘡対策チーム)

リハビリテーション部スタッフ保有資格

日本理学療法士協会 専門理学療法士
日本理学療法士協会 認定理学療法士
日本理学療法士協会 地域ケア会議推進リーダー
日本理学療法士協会 介護予防推進リーダー
3学会合同呼吸認定療法士
日本心臓リハビリテーション学会 心臓リハビリテーション指導士

教育

部内勉強会(部全体1回/月、各部門2回/月、院内他部門)の開催
新人教育は、プリセプターシップを行います、また新人スタッフの教育を目的とした勉強会も開催しています

実習受け入れ実績

理学療法:4校(4名) *埼玉県…2校 東京都…1校 千葉県…1校
作業療法:1校(1名) *埼玉県…1校