診療・各部門
当科は幅広い眼疾患に対応できるように診療体制を整えておりますが、特に網膜硝子体疾患と緑内障の治療には力を入れております。糖尿病網膜症、網膜剥離、増殖硝子体網膜症をはじめとする難治性網膜疾患の患者様は多数受診されており、網膜復位術含め硝子体手術を施行しております。緑内障治療では360°Suture Trabeculotomyをはじめとした緑内障手術一般を、白内障治療では多焦点眼内レンズも導入しております。
外来では午前中に一般診療を、 午後にレーザー治療等の処置及び特殊検査を行っておりますが、緊急処置が必要な患者さんは可能な限り受け入れております。手術治療や薬治が必要な患者様は随時入院にての治療を行っておりますが、全身状態の良好な白内障の患者様は 日帰りにての手術も可能となっております(困難なケースもございます)。お気軽にご相談下さい。
■網膜硝子体手術
入院治療では、緊急性の高い網膜剥離や糖尿病網膜症など、重症な網膜硝子体疾患に対して月間30件程度の手術を行っています。患者様には手術のストレスを少しでも減らすためシャンデリア照明を用い27ゲージの手術システムによる小切開手術を積極的に取り入れ、同時に早期の回復を期待する薬剤併用療法を行っています。
また、低眼圧黄斑症や黄斑下血腫といった比較的稀な疾患にも積極的に治療を行っており、水晶体偏位や眼内レンズ脱臼に対しては硝子体手術併用の上、眼内レンズ強膜内固定を行っています。手術に迷っていらっしゃるようでしたら、一度当科にご相談ください。
■緑内障手術
緑内障は、視神経が何らかの原因で傷つき、視野が狭くなっていく病気で、眼の中の圧力である眼圧が原因の1つであるとされています。現在、40歳以上の約5%に認められ、日本人の失明原因の第1位です。
当院では、各種緑内障の病態、進行度に応じて点眼薬を用いた薬物治療以外に、レーザー治療、手術治療も行っております。特に手術治療は、線維柱帯切開術(従来からの120度切開法に加え360度切開法まで)などの流出路再建術や線維柱帯切除術、エクスプレスチューブシャント手術などの濾過手術を緑内障の病態や進行度に応じ術式選択して行っております。
■白内障手術と多焦点眼内レンズ
白内障手術時に眼内に入れるレンズでは、現在単焦点眼内レンズが一般的です。
しかし、単焦点眼内レンズでは、手術後は眼の調節機能がなくなるため、焦点(ピント)があう範囲は限定されます(すなわち、完全な“老眼”の状態になります)。
したがって、通常の場合、術後は少なくとも1種類以上の眼鏡(老眼鏡など)が必要になります。
その欠点を補うように登場したのが多焦点眼内レンズです。
遠近両用眼鏡と類似のはたらきをもつことで、白内障手術によって失われる調節機能を一部回復させる可能性があります。このレンズを挿入した場合、めがねの必要性が軽減し、術後にめがねが全く不要になる場合もあります。ただし、これらの効果は全員の方に保証されるわけではありません。
また、手術結果は患者様の眼の条件(瞳孔の大きさや乱視など)によって異なり、一部の方では夜間に車のヘッドライトやネオンサインなどがにじんで見づらくなったりする(これらの症状をグレア、ハロ、スターバースト現象といいます)ことがあります。そのほか、単焦点眼内レンズと比較すると、コントラスト感度の低下(見え方の質の微妙な低下)がおきることが報告されています。
当科では2焦点、3焦点を含む見え方が異なる複数の多焦点眼内レンズを用いて
患者様のライフスタイルに合わせて眼内レンズの選択を行っています。
詳しくは主治医とご相談ください。
令和6年10月1日現在
月
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火
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水
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木
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金
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初診 | 吉田 (隔週交代制) 大坂 (隔週交代制) |
花岡 | 虫賀 | 堀 | 篠田 |
再診 | - | 大坂 | 秋野 | 吉田 | - |
篠田 | - | 花岡 | 秋野 (第1・2・3週) |
虫賀 | |
秋野 | 吉田 | 堀 | 篠田 | 大坂 | |
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- ※2023年3月をもって小児眼科の診察は終了となります。
職名
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氏名
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得意分野
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資格
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医長 | 花岡 亜希子 | 眼科一般 | 日本眼科学会専門医 |
医員 | 堀 祥子 | 眼科一般 白内障手術 |
日本眼科学会専門医 |
医員 | 篠田 達郎 | 眼科一般 | - |
医員 | 加藤 想史 | 眼科一般 | - |