消化器内科

診療・各部門

消化器内科

紹介

当院の消化器内科は現在5名で診療を行っており、食道、胃、小腸、大腸からなる消化管疾患から、肝臓、胆嚢、膵臓疾患にわたり、幅広い臓器をカバーしています。
消化管領域では癌や消化性潰瘍、食道静脈瘤などに対する内視鏡診断、治療から、難治性疾患である潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患に関しても県下有数の豊富な経験を生かし多くの患者さんを診療しています。消化器系癌に対しても 外科、放射線科、薬剤部との緊密な連携の下、手術、放射線治療、化学療法を行っています。また、食道、胃、大腸などの早期癌に対し習熟した内視鏡治療専門医による内視鏡治療(ESD)を施行しております。肝胆膵領域においても進歩の著しいB型、C型ウイルス性肝炎治療や各種の難治性肝疾患、胆道系結石、癌全ての疾患に関し専門医が対応し超音波内視鏡(EUS)及び生検(EUS-FNA)も施行しております。
高齢化社会で様々な合併症を抱えた患者さんがほとんどであり、総合病院の強みを活かし他科専門医とも連携しながら、患者さん個人個人のベストの医療を目指しています。

2019年度診療実績

上部消化管内視鏡検査 3666件
下部消化管内視鏡検査(含ポリペクトミー) 1903件
内視鏡的逆行性胆膵管造影(ERCP) 210件
早期(食道、胃、大腸)癌に対する内視鏡的粘膜切除術(ESD) 29件
肝臓癌に対するラジオ波焼灼術(RFA) 28件
肝臓癌に対する肝動脈化学塞栓療法(TACE) 22件

外来担当医紹介

名前 職位 専門 資格
中里 圭宏 部長 消化器一般
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
日本内科学会総合内科専門医、認定医
日本消化器病学会専門医、指導医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
木下 聡 医長 消化器一般
内視鏡治療(ESD)
胆・膵疾患
日本内科学会認定医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本消化管学会専門医
日本カプセル内視鏡学会認定医
高田 祐明 医員 消化器一般
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)

●後期研修について
当院は日本消化器病学会専門医制度の認定施設であり、当科では消化管疾患から肝胆膵疾患まで全ての疾患を扱っています。常勤スタッフは、上下部消化管内視鏡検査をルーチンワークとし、緊急の止血処置からポリペクトミー、EMR等は全員が行なっています。また、食道静脈瘤に対するEVL、EISやステント留置、イレウス管などの処置も日常的に行い、ESD、EUS、FNAに関しても実施しており、日々技術を磨くことが可能です。また、サブスペシャリティーとして、胆膵系に関しERCPによる採石、EST、悪性腫瘍へのステント留置や、肝腫瘍に対する複合的治療や、難治性腹水に対するデンバーシャントなども行なっています。更に、県下有数の多数の炎症性腸疾患患者さんを診ており、様々な難治性疾患に対応しています。各種消化器癌に対する化学療法もガイドラインに則りながら行っています。
地元医師会からの紹介症例が豊富で、common diseaseから珍しい症例まで研修機会に非常に恵まれており、週一回外科、放射線科との合同カンファレンスを行い、また学会への積極的な参加で専門領域のup to dateな知識を深めながら、年一回程度の学会、研究会での発表を目標としています。

●研修医の先生方へのメッセージ
当院での後期研修で消化器内科一般を学ぶことができ、様々な消化器疾患への対応ができるようになることを目的としています。また、同時に内視鏡技術も学び、スクリーニングや処置内視鏡の技術習得を目指します。
後期研修後の進路は、当院は慶應義塾大学の関連施設であるため、慶應義塾大学医学部消化器内科への入局も可能です。やる気のある方には何でも吸収し、技術を習得できる環境が整っています。和気藹々是非、一緒に成長しましょう。