産婦人科

診療・各部門

家庭と育児に加えて社会のさまざまな場面で女性の活躍する時代になり、平均寿命が85歳を超えた現在、産婦人科が扱う疾患は非常に多岐に渡っております。当科は二次医療機関として産婦人科全般に対するケアを提供して、不妊症、婦人科良性・悪性腫瘍、月経障害や更年期障害などの女性特有の疾病に対する診断と治療の体制を整えてきました。健康・ホルモンバランス維持の基本は、栄養、運動、そして生活のリズムにあることはもちろんですが、体調を崩されたり、期待した結果が得られない場合には早期の診断治療が有効です。外来および入院の診療を通して、検査を速やかに実施して、正確な診断と詳しい説明のもとに、安全で満足のできる医療を提供したいと考えております。

現在科内の人員体制が整わないため、緊急手術・悪性腫瘍・その他診療において対応できない症例があります。ご紹介頂く場合、事前にご照会頂ければ幸いです。

対象疾患/症状

月経不順/月経困難症(月経過多/生理痛)/更年期障害/子宮筋腫/卵巣のう腫/子宮内膜症/子宮外妊娠/自然流産/子宮頚癌/子宮体癌/卵巣癌/婦人科感染症(膣炎/外陰炎/卵管炎)/子宮脱

外来担当医一覧


令和7年4月1日現在

 
午前
初診
(午後のみ)
(午後のみ)
柳本
柳本
休診
再診
柳本
柳本
金田
金田
柳本
午後
初診
金田(13時~15時)
金田(13時~15時)
-
-
-
再診
-
-
柳本(予約制)
柳本(予約制)
金田(14時~16時)
※平成30年4月から金曜日の初診を休診とさせて頂きます。何卒ご理解ご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

  • 診察受付時間
    【初診】       午前8:30~11:00(1階新患受付にて受付)
    【再診(当日予約有り)】午前7:40~    (1階再来受付機にて受付)
    午前11時以降はご予約の時間の約1時間過ぎまで受付できます。
    【再診(当日予約無し)】午前7:40~11:00(1階再来受付機にて受付)
  • 原則として初診の医師は当科に前年より受診歴のない方のみを拝見します。

    ※令和3年9月より、産婦人科初診診療を紹介制とさせていただきます。
    ご紹介いただく際にはお手数お掛けいたしますが紹介状を患者さんにお渡しいただければ幸甚です。

    【当院の受付時間】 初診の方・・平日(月~金曜日 8:30~11:00)
              再診の方・・平日(月~金曜日 7:40~11:00)


    平成21年1月26日

    お 知 ら せ

    お産(分娩)中止について

    平成21年4月より、小児科医師不足に伴い、当院におきましては入院分娩を当面休止することといたしました。皆様には、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。 なお、この件についての問い合わせは、下記までお願い申し上げます。  

    お問い合わせ先

    埼玉メディカルセンター 産婦人科

    電話048-832-4951 内線1144

    埼玉メディカルセンター

    院 長       児玉 隆夫

    産婦人科部長 金田 佳史

    | 手術・内視鏡下手術のご案内 |

    1)入院して行うもの

    子宮全摘術(通常の子宮筋腫、初期の子宮癌)/子宮筋腫核出術(子宮を残す場合の子宮筋腫の手術)/腹腔鏡下附属器切除術・卵巣のう腫切除術(良性卵巣のう腫の手術)/子宮脱手術/レーザー円錐切除術(子宮頸部上皮内癌)/子宮癌根治術/卵巣癌根治術/流産手術

    ※内視鏡下手術の詳細につきましては、後述の「当院における産婦人科内視鏡下手術について」をご覧下さい。

    2)外来で行うもの

    卵巣のう腫内容経膣吸引術、バルトリン腺開窓術、コンジローム焼灼術、人工授精

    当院ではいわゆる人工妊娠中絶手術はおこなっておりません。

    当院における産婦人科内視鏡下手術について

    当院産婦人科では、低侵襲で術後の回復も早い内視鏡下手術(腹腔鏡・子宮鏡・卵管鏡)を1993年より取り入れ、条件の合う患者様には積極的に行うようにしております。特に腹腔鏡下手術につきましては需要も多く、希望される患者様には現在約3~4ヶ月程お待ち頂いている状況です。手術は毎週行われるミーティングでの症例検討を経て、良好なチームワークのもと予定が組まれております。疑問な点、ご質問等ございましたら、どうぞ遠慮なく外来担当医にご相談ください。 それではそれぞれの手術につきまして説明させていただきます。

    【腹腔鏡下手術】 腹腔鏡下手術とは、全身麻酔下に5~12mmの非常に小さな傷をお腹に数箇所あけて、腹腔鏡というカメラを入れ、炭酸ガスを腹腔内に充満させ、モニターに映し出された画像を観察しながら専用の手術器具を用いて遠隔操作で行う手術方法です(図)

    腹腔鏡下手術

    (腹腔鏡下手術イメージ)

    腹腔鏡システム

    (当院の腹腔鏡システム:Fujinon FTS400 system)

    手術風景

    (当院の腹腔鏡下手術風景)

    腹腔鏡手術は1990年頃から日本でも普及し、現在では不妊症検査・卵巣嚢腫・子宮筋腫・子宮内膜症など、産婦人科のほとんどの疾患がその対象となっています。お腹を大きく切る従来の開腹手術と比べて、傷が目立たない、痛みが少ない、術後癒着が比較的少なく不妊症の手術に向く、入院日数が短いために社会復帰が早くなるという利点があります。 しかし、お腹の中の状況によっては(癒着が非常に強い場合、出血が非常に多くなる場合など)、数センチの小切開を加えて腹腔鏡と小切開手術を同時に行ったり、手術の途中で開腹手術に移行することもあります。 腹腔鏡下手術は「早く退院できる」、「傷が小さい」といったように、メリットが強調されがちですが、2次元モニターを見ながら、遠隔操作による手術となりますので、高度な技術を要することもあります。当院では最新の機器(図)を導入し、不妊症検査(癒着剥離)・卵巣嚢腫・子宮内膜症・子宮外妊娠など、多くの疾患に対して腹腔鏡下手術を行っています。

    超音波切開凝固装置

    (超音波切開凝固装置:Ethicon Harmonic ScalpelⅡ)

    VSSVL

    (Vessel Sealing System:Valleylab LigaSure)

    また、近年増加しているといわれている子宮内膜症は、重症化すると直腸・S状結腸などにも進展し、根治的に除去する為には腸管壁の損傷が避けられなかったり、一部腸切除が必要となることもあり、産婦人科医だけでなく、消化器外科の医師と協力しながら手術を行わなければならない状況もありえます。
    また、以前の手術・炎症などに起因する高度の癒着などの場合には、開腹手術に切り替えざるを得ないこともあります。患者様には”腹腔鏡下手術は万能ではなく、安全性を優先するために始めから開腹としたり、途中から開腹手術に移行することもありうる”と必ずお話させて頂くようにしていますが、実際の開腹手術への移行率は約1~2%と決して高いものではありません。
    手術後には人にもよりますが、概ね術後3~5日で退院される方が多いです。抜糸などは必要ありません。退院後は1~2週間後で通常の生活に戻ることができます。

    | 産婦人科外来 Q&A |

    Q1.午後の診察はありますか。
    A1.初診、一般外来は午前中のみです。

    Q2.予約診察ですか。
    A2.初診は予約制ではありません。受付時間内においで下さい。診察時に次回の受診の予約をとっています。電話での予約の申込みは出来ません。