CT検査

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CT検査について

CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略であり、エックス線を用いて輪切りの画像を撮影する検査です。ドーナツ状の機械の中に、対となるようにエックス線管球と検出器が配置され、それらを回転させて撮影します。そして、得られたデータを計算して画像を作成します。CT検査は検査時間も短く、ベッドに寝ているだけで身体を切ることなく人体内部を観察出来ます。
CT検査の種類
【単純検査】
単純検査は造影剤を使わない検査です。検査時間の目安は5分程度です。

【造影検査】
それに対し、造影検査は造影剤という薬を静脈から注入して撮影する検査です。造影剤を用いることで造影剤が全身の血管や臓器に分布し、病気の性質・血管や臓器の様子がより分かりやすくなります。検査時間の目安は15分程度です。ただし、撮影部位や目的によってこれ以上かかる場合もあります。

CT検査の流れと諸注意
   受付   
放射線部窓口へお越しいただき,受付で診察券をお出しください。受付すると名前が記入されたシールが渡されますので、シールを持ったままCT検査室前で待機してください。

  準備・問診  
検査の内容によっては、着替えをしていただきます。
本人確認のため、シールをお渡しいただき、お名前を確認いたします。
造影検査を行なう際は、検査を安全に受けていただくために問診を行います。

  血管確保  ・・・・・造影剤使用時
造影剤を使用して検査をする方は、造影剤を注入するために血管確保を行います。
採血などで体調が悪くなる方や以前に造影検査で具合が悪くなった方は事前に担当技師まで申し出てください。

  撮影  
検査は、寝台に仰向けになった状態で行います。
撮影が始まると寝台(ベッド)が少しずつ移動します。
検査中は身体を出来るだけ動かさないでください。
また、撮影する部位によっては呼吸の合図があります。

造影剤を造影剤を注入すると一時的に体が熱く感じますが、正常な反応なので心配ありません。
検査中は担当技師とマイクを通して会話ができますので、気分が悪くなった場合はすぐにお知らせください。撮影は、複数回行われる場合があります。アナウンスの指示に従ってください。

すべての撮影が終わったら、着替えをして検査終了となります。
造影剤を使用した方は、検査後止血をします。

CT検査の注意事項
妊娠中またはその可能性のある方、植込み型除細動器または心臓ペースメーカーを
装着されている方は、事前にお知らせ下さい

【造影検査時の注意事項】

①造影検査では同意書が必要となります。
②喘息やアレルギーのある方は申し出てください。
③腎臓の機能が悪い方は造影検査を受けて頂くことが出来ない場合があります。
④糖尿病のお薬を飲まれている方は申し出てください。
⑤検査の為に食事制限があります。午前の検査の方は朝食を、午後の検査の方は昼食を食べないようにしてください。
⑥水分制限がない方は、検査を受けた後に水分を十分に摂取してください。
⑦検査当日に採血を行っている場合は、採血結果の報告を待ってからの検査になりますので少しお時間をいただく場合があります。
CT装置の特徴
当院ではキヤノンメディカルシステムズ社製のAquilionONE(320列)とAquilionPrimeSP(80列)の2台のCT装置を画像診断に使用しています。2台とも広範囲を迅速に撮影することが可能であり、得られた大量のデータから臓器や骨の立体画像や任意断面の画像を構築出来ます。
特徴としてAquilionONEは、最大160mmの範囲を一気に撮影することが可能で頭頸部血管や不整脈がある心臓CTにとても有用です。また、AquilionPrimeSPは、2021年2月から稼働している新しい装置で、コンパクトながらも低被ばくで高画質な画像を撮影することが出来ます。

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CT検査のFAQ
Q、エックス線被ばくが心配なのですが、大丈夫ですか?
A、エックス線被ばくに関しては心配いりません。人体に影響のない程度のエックス線量を使用しています。医療被ばくガイドラインに沿ったエックス線量で検査を行っています。

Q、薬を飲んでいますが、検査に影響はないですか?
A、単純検査では影響ありません。
造影検査で、ビグアナイド系の糖尿病薬を服用している方は検査後から翌々日までの休薬が必要になります。主治医に申し出てください。

Q、体の中に金属がありますが、検査出来ますか?
A、手術などで体の中に残っている金属は問題ありません。

Q、造影検査後に水分摂取するのはなぜですか?また、どのくらい摂取すればいいですか?
A、水分制限が必要な患者さまを除き、造影検査後には造影剤の排泄を促進するために水分摂取を説明しています。24時間でほぼ全量が尿中に排泄されます。 水分の摂取量ですが、通常よりコップ1~2杯以上水分を多めに摂取するようにしてください。

Q、授乳中なのですが、造影検査しない方がいいですか?
A、造影剤は母乳中にも移行しますが、授乳による乳児への影響は非常に小さい と考えられます。しかし、少量ながらも移行するため造影剤の添付文書にも書いてあるように48時間は授乳を避けてください。