透視撮影検査

診療・各部門

透視撮影検査について
X線透視検査とはX線を連続して人体に照射することで体内の様子を動画のように映し出すことができ、その画像をリアルタイムで観察しながら検査、治療を行うことができるため、安全に正確な処置を行うことができます。
透視検査と言えば胃透視のようにバリウム(造影剤)を飲用して行う検査が一般的に知られてますが、他にも多くのX線透視を用いた検査があり、近年では検査と並行して治療を行うケースが増加しています。
透視撮影検査(消化管)の流れ
   受付   
放射線部窓口へお越しいただき、受付で診察券をお出しください。受付すると名前が記入されたシールが渡されますので、シールを持ったまま検査室前で待機してください。
   準備・問診   
検査室が空き次第、放射線技師が検査室へ案内します。案内の際、本人確認のためシールをお渡しいただき、お名前を確認いたします。
検査方法説明と既往歴等の問診、検査前の前処置がきちんと出来ているかなどを確認します。
   着替え   
撮影する部位にボタン、チャックやネックレス等の金属類、湿布、カイロ等があると画像に写り込み、診断に支障をきたす恐れがある為、更衣室で検査着に着替えていただきます。
   検査・撮影   
バリウム飲んだり、バリウムを管を使用して注入したりして検査を行います。検査台を立てたり寝かしたりしながら検査を進めていきます。また、いろいろな方向から撮影するために身体の向きを変えていただきます。
診断に必要な撮影が済んだら検査終了となります。
当院で行われている主なX線透視撮影検査のご紹介
上部消化管造影検査

・造影剤 ( バリウム )を飲んで食道・胃・十二指腸の壁に付着させ色々な方向から撮影し、がん・潰瘍・ポリープなどの病変を調べる検査です。
・前日の準備は胃の中に食べ物や飲み物が残っていては正しい検査ができませんので21時以降は絶食し、水分は少量にしてください。
・血圧、心臓等のお薬の服用は医師の指示に従ってください。
・検査前に胃の動きを一時的に抑制する薬を筋肉注射にて投与いたします。
・検査後はバリウムが残らない様に下剤をお渡ししますのでなるべく早く飲んで当日は水分を沢山取ってください。

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下部消化管造影検査

・検査用チューブを肛門から直腸に挿入します。
そこからバリウム と空気を注入し大腸を膨らませて、体の方向を変えながら撮影し、がん、ポリープ・狭窄などの病変を調べる検査です。
・前日の準備は大腸の中に便が残っていては正しい検査ができませんので、検査予約表に従って準備してください。お薬など服用してる方は医師の指示に従ってください。
・検査直前に腸の動きを一時的に抑制する薬を筋肉注射にて投与いたします。
・検査後は水分を多めにとっていただき、何日か白い便が出ますが心配ありません。また、便秘がちな方には下剤をお渡しいたします。

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内視鏡的逆行性胆道膵管造影検査

ERCP (Endoscopic Retrograde Cholangio Pancreatography)
内視鏡を十二指腸まで挿入し、十二指腸乳頭から細い管(カテーテル)を総胆管内に挿入し胆管、胆嚢や膵管を造影します。組織採取、診断及び狭窄部がある場合は治療を行います。

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【その他 の検査・治療】
・気管支鏡
・イレウスチューブ挿入
・術後透視検査
・神経根ブロック
・脊髄腔造影検査
・肩や股関節の脱臼の整復
・静脈性腎盂造影検査(IVP)
・逆行性腎盂造影検査(RP)
・膀胱造影検査(CG)
透視撮影検査の注意事項
・検査によって食事制限があります。
・検査前日、当日の飲食や処方されているお薬、検査準備については医師の指示に従ってください。
・ボタンや金属の付いた衣服、アクセサリー、湿布、カイロ、エレキバンなど診断に影響を及ぼすものは外していただく必要があります。検査によっては検査着に着替えていただくことがあります。
・バリウムを使った検査を受けられた方には検査後に下剤が処方される場合があります。下剤を処方された際には速やかに服用し早めに体外に排出するように水分を多めに摂取してください。バリウムが腸内に長時間残っていると便秘や腸閉塞、腸穿孔の原因になる場合があります。
・バリウムの検査後2~3日以上排便が無い場合や強い腹痛が起きた場合など、体調に変化がございましたら主治医または当院放射線科までご連絡ください。
透視撮影装置の特徴
当院では平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)搭載X線透視装置が診療部門で3台、健診センターで3台稼働しておりデジタル高画質で、より被ばくの少ない検査、治療を行えるようになっております。

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2022年6月と7月に最新の透視撮影装置2台が導入され、さらに低被ばくかつ高画質で検査や治療を行うことが出来るようになりました。そのうち1台は、Cアーム型の透視撮影装置で精細・鮮明な高画質に加え、自由自在な広範囲の撮影が可能となりました。
診療放射線技師の役割
X線透視撮影検査における診療放射線技師の役割には、出来る限り少ない被ばくで検査、治療が出来るようにX線の出力を調整し、診断・治療に役立つ画像を提供出来る様に機器の操作・管理を行う事が求められます。
更に検査・治療において医師の目的とする場所( 臓器 )の位置合わせを行い、速やかに適切な画像を画面に表示する事により検査・治療がスムーズに進むことにつながります。
ご不明な点がございましたらお気軽にスタッフまでお声掛けください。
透視撮影検査のFAQ

Q.消化管の造影検査で体を動かすのはなぜですか?
消化管は丸い管状になっていて、消化管全体を観察するためには、体の向きを変えたり検査台の角度を変えたり、いろいろな方向から撮影する必要があります。

Q.消化管の造影検査で前処置を行なうのはなぜですか?
胃や腸の検査では、バリウム(造影剤)を粘膜に付着させて検査をします。胃や腸に食べかすや便が残っていると画像に写ったり病気を隠してしまったりして正確な診断ができなくなります。